管理建築士Nです。
先日、全国工務店協会(JBN)の勉強会に参加してきました。このJBN の勉強会は、毎回すぐ予約が埋まってしまうので席を取るのも大変です。今回も200名以上の実務者が集まっておりました。
今回は、雨仕舞や防水施工についての勉強です。
入居後の住宅トラブルの大半を閉めるのが、この“雨漏り”ということはご存知でしょうか?これは中小工務店に限らず、ハウスメーカーや建築家の設計した家でも圧倒的に多いトラブルなんです。
雨漏りをした実物件の紹介も数件ありましたが、中には屋上から1階まで雨が入り込んだ家もあり、その補修費用はなんと2000万円!!何年も放置しつづけた結果、施工会社とも折り合いがつかなくなり、この補修費用はお施主様が全額負担したそうです。
なぜ雨漏りが起きてしまうのか、雨漏りを起こしやすい住宅デザイン、一次防水や二次防水の正しい施工方法、防水素材は何を選ぶべきなのか、いま流通している防水建材の裏話、雨水の流れるメカニズム、雨漏りが起きてしまった時の調査方法、その補償や保険、法律のことなど、目から鱗の話ばかりでした。
そして今回も、真実を知るための実験がありました。
防水シートの裏話、、あまりにも衝撃的なのでここではお話できませんが、防水シートは“あるもの”に触れると、瞬く間に防水効果がなくなってしまいます。(実験ではシートに水を浸しておりますが、右側は“あるもの”が入っているため、開始数分で水漏れし始めました。)
そしてさらに、こちらは築6年の家の防水シートです。まだ新築同様であるにも関わらず、こんなにもボロボロに。。大手メーカーの建材だから安心、なんてことはないのですね。。
雨水のメカニズムを知った上で、正しい素材を正しく使う。過剰なくらい丁寧に施工する。そして住む方の将来のことを真面目に考え、デザインばかりを優先させない(アトリエ系建築家のように。。)。
こんな当たり前のことが、なかなかできていないこの業界。本気で変えようとしているJBNに私達は賛同していきます。