こんにちは。管理建築士Nです。
来年春の完成に向けて、打合せを急ピッチで進めさせていただいております。
家づくり計画当初、このお施主様は総合住宅展示場へ何度も行き、半年かけてハウスメーカーを何社も見て回りました。
モデルハウスを案内するのは営業担当なので、どの会社も自社のアピールと個人情報の聞き取り調査がすごかったそうです(笑)。
いろいろ見て聞いてまわった結果、家づくり=「性能」にたどり着きました。そして同時に自分たちが求める「性能」は、ハウスメーカーではつくれないことも知りました。
その「性能」が「極力冷暖房を使わない家」です。
この業界「高気密・高断熱・魔法瓶のような家」は“言ったもん勝ち!”なところがあります。
それについての正確な根拠や数字、暖房や冷房の負荷を減らす設計手法、施工する材料の選定や納め方、燃費計算など、何故そうなのか?の説明ができる会社はなく「どれをとってもウッディ(伊藤)さんの話が一番納得できました」と言っていただけました。
「夏涼しくて冬は暖かいですよ」と言葉で聞いても、現実ハウスメーカーのモデルハウスにはエアコンの室外機が8台も並んでいたりしますからね。
このようなお施主様がだんだん増えてきて、いま打合せしている方のほとんどが同じような流れになってきてます。家について真剣に調べれば調べるほど、みなさんハウスメーカーから離れてゆく傾向が強くなってきました。
初回プランです。冬はLDKや吹抜け南面の窓から日射熱を取り込みます。太陽高度は冬至ではなく2月の寒い時期の高度で計算し、窓のレイアウトや大きさ、性能(U値)を検討します。夏は太陽高度から庇の出を計算し、日射遮蔽を考えます。
壁の断熱を230mm、屋根の断熱を350mm、セルロースファイバーなど調湿作用のある自然素材の断熱材を充填予定。大きな吹抜けのある約50坪級の家ですが、夏も冬もエアコン1台でカバーできる性能値になりそうです。
ここからプランは変更してますが、「太陽に素直な設計」を前提とすることで「箱の性能」を上げる以前に、ブレることなく快適で省エネな家づくりをすることができます。