先日、高気密高断熱住宅の大先輩の事務所へお邪魔してきました。
埼玉県東松山市にある夢・建築工房さん。
こちらの岸野社長は、新木造住宅技術研究協議会の理事をされていらっしゃる高気密高断熱の権威です。
今月から着工する物件の最終チェックとして、断熱材の納まりなどを指導・レクチャーいただきました。
断熱施工は簡単ではありません。たくさん断熱材を入れれば暖かい家ができるわけではありません。隅まで均一に施工すること、熱橋(熱の通り道)をなくすこと、隙間をつくらないこと、水分を入れないこと、湿気をためないこと、通風することしないこと、シロアリから守ること、メンテナンスしやすくすること、、たくさん考えなければなりません。
岸野社長が試行錯誤しながら手掛けられてきた過去の物件を参考に、詳細設計や現場での納め方を惜しげもなく教えていただき、改めて断熱の重要性を掘り下げました。
いままで当たり前と思っていたことがもっと改良の余地があったり、初めて試みることの心配が単なる気苦労であったり、ひとつひとつの確認によって数々の衝撃、納得をもらってきました(笑)。その中には褒めていただけた点もあり、自信に繋がることも。
事務所では壁内の湿度も研究されてます。断熱材はただたくさん入れれば良いわけではなく、湿度のコントロールが重要。それができるようにしておかないと、壁や天井の内で結露が生じ、断熱材の性能がグンと落ちてしまいます。それだけではなく木部にカビが発生し、構造を痛めてしまうことも。
ちなみに当社では、気密シートを調湿効果のあるタイプにし気密施工を丁寧に行うことで、高気密を守るとともに湿気を逃がせるようにして、内部結露を抑えるようにしております。
外壁は板張り。ウッドロングエコという耐久性の高い天然塗料をつかうことで、メンテナンスフリーとなってます。50年間のメンテナンス費用はサイディングと比較にならないくらい安い!おすすめです。
今回レクチャーいただいたことを実践で生かし、良いフィードバックができるように精進いたします。岸野社長、ありがとうございました。
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夢・建築工房さんのURLはこちら↓↓↓
www.yumekenchiku.co.jp/
岸野さん監修本はこちら(実務者向き)↓↓↓