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北欧デザインとは?

最近はYoutubeで気軽に家づくりの話を聞く(観る)ことができて便利になりました。

弊社は率先して動画投稿することはありませんが、建築系Youtuberの動画を観て高性能住宅に興味をお持ちになった方々からのお問い合わせを多数いただいております。そこで毎回、性能以外のこんなご質問をいたただいております。

「北欧には一切こだわってないのですが、、他のデザインはできますか?」

スウェーデン住宅というと木製サッシとその窓枠がアクセントになる、いわゆる「ノスタルジック」なデザインが多いと思います。高性能な家づくりは共感するけれどもあのスタイルが、、というお気持ちもわかります。

例えば一例として、このようなデザインはいかがでしょう。

 ※F邸基本計画案

すっきりシンプルですね。北欧デザインはさまざまで、シンプル調やモダン調、塗り壁や天然木・石をアクセントにしたナチュラル調などもあります。比較的自由にデザインできるのが北欧の良さ、工務店の良さでしょうか。ただし普通にサイディングを貼るだけ、というのは注文住宅の醍醐味がなくなりますのでオススメしておりません。人の目を惹きつける、そして街並みに溶け込めるようなデザインを心掛けております。もちろん断熱・気密・トリプルガラス窓など性能は一切妥協しませんのでご安心ください。

 

ちなみに、最初のプレゼンは手描きでご提案することが多いのですがこのようなシミュレーションもきちんと行います。

 

まず大切なのは日射取得です。いきなり間取りをつくるのではなく、建築地の近隣状況を調査し敷地にどのように陽が当たるのかを確認します。その陽当たり状況とあわせて駐車場とリビングの関係をイメージしながら、建物の配置計画と間取り(ゾーニング)を考え始めます。

次に日射取得と同じくらい大切な、日射遮蔽と断熱方法を検討します。冬はなるべく暖房を使わないように、夏は冷房を効率よく効かせるようにすることで年間の冷暖房負荷を減らす計画を練ります。家全体の室温が常に一定になるようにすることがポイントです。ここでエアコンの必要スペックなどもわかります。

その他にも家族の動線や空間構成、構造計算(耐震等級3)、予算との整合などプランひとつを計画するためには山ほどの作業があります。ハウスメーカーのように一週間でプランと見積もりを出すなんてとても無理です。。

具体的な温熱のことや耐震につきましては、また別の機会に書きたいと思います。